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有機エレクトロニクス・ドリームチームのメンバーが着任

2011/1/20

 有機太陽電池分野の世界的第一人者である、ニアジ・セルダー・サリチフチ教授が山形大学工学部に特別連携卓越研究教授として着任するにあたり、平成23年1月13日(木)に着任会見を行いました。当日、工学部百周年記念会館で行われた会見には、サリチフチ教授のほか、大場好弘工学部長、城戸淳二卓越研究教授、時任静士卓越研究教授が出席しました。
 サリチフチ教授は、論文の被引用数が1,000件を超える論文を3編有し、常にインパクトを与え研究をリードしています。さらに、有機太陽電池に関連して、世界で7社の創業に関係しているなど、名実ともに有機太陽電池産業の牽引役を果たしている超一級の研究者です。
 会見の中で、サリチフチ教授は、「知的財産に繋がるような研究成果を上げ、その成果を産業化に繋げて、ゆくゆくはスピンオフカンパニーにまで発展させていきたい」と、抱負を述べられました。
 今後、サリチフチ教授は、4月開所予定の「有機エレクトロニクス研究センター」を拠点に、有機太陽電池の実用化に向け、産業界と連携して研究開発を推進します。本センターは、世界でも例を見ない有機エレクトロニクス専門の大学内研究センターです。有機EL研究部門、有機太陽電池研究部門、有機トランジスタ研究部門の3部門を大きな柱として、城戸教授、サリチフチ教授、時任教授がそれぞれの部門のリーダーとなり、一緒に研究開発を進めていきます。
 大場工学部長は、「知識が集まり、人が集まることは、研究開発のスピードを上げることになる」と述べられ、各分野の最先端の研究者が集まることにより、有機エレクトロニクスの世界的研究拠点の形成をより一層加速することへの期待をあらわにしました。

サリチフチ氏プロフィール

  • 学位:工学博士(PhD)
  • 専門分野:有機太陽電池
  • 略歴:1986年 オーストリア・ウィーン大学卒業
    1989年 同大学大学院博士課程修了(工学博士(PhD))
    1989-1991年 ドイツ・シュトゥットゥガルト大学 博士研究員
    1992-1996年 アメリカ・カリフォルニア大学 上級研究員
    1996年 オーストリア・ヨハネス ケプラー大学 主席教授

有機太陽電池部門サリチフチ特別連携卓越研究教授就任記者会見の動画配信はこちら

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