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「有機エレクトロニクスシンポジウムin米沢2011」を開催しました 動画配信

2011/3/8

 平成23年2月25日(金)、有機エレクトロニクスシンポジウム in 米沢 2011「有機エレクトロニクスの未来を切り開く」を開催しました。
 シンポジウムでは、始めに「有機薄膜太陽電池の開発と今後の展開」と題して、三菱化学株式会社 OPV事業推進室 統括部長の山岡弘明氏が基調講演を行いました。
 山岡氏は、「有機太陽電池の発電効率は、現在8.5%程度だが2桁位になればアモルファスシリコンと同等のモジュールレベルになる。さらに有機の特徴である印刷性を生かした製造方法によりフレキシブルで軽量・大面積、カラフル、シースルーなどデザイン性の優れた新しい用途への展開が可能となる」、さらに「有機エレクトロニクスを植物工場等の用途に活用する場合、フレキシブルな有機太陽電池と波長を変えられる有機EL等の次世代照明を組み合わせることにより、省エネで無農薬・安全安心の新しい食の供給に貢献できるのでないか」と述べられました。
 基調講演後は、本学国際事業化研究センター副センター長の柴田孝教授を司会にパネルディスカッションを行いました。ご講演いただいた山岡氏をはじめ、Lumiotec株式会社取締役マーケティング部長の森田好彦氏、本学の城戸淳二卓越研究教授、時任静士卓越研究教授の4名をパネリストとして、これまでの有機エレクトロニクス関連研究開発の成果や産業化へ向けた今後の取り組みなどについて活発に意見交換を行いました。ディスカッションの中で、城戸教授は「新しい産業クラスターの形成には人材が重要であり、優秀な人材を集めるには核になるものが必要不可欠である。大学内に有機エレクトロニクス研究センターが設置され、さらに今後実用化研究を行うためのイノベーションセンター等が設置されると、モチベーションの高い若者が集まり、新しい技術が生まれる。そこにまた人とお金が集まるという良い循環になる」と述べられました。
 その後、高分子学会主催 第8回有機EL異業種交流会が開催されました。交流会では、有機EL関連企業がショートプレゼンテーションやパネル展示を行い、普段一堂に会する機会の少ない異業種企業間で交流を深め、情報を交換しました。

有機エレクトロニクスシンポジウム in 米沢 2011 基調講演の動画配信はこちら

有機エレクトロニクスシンポジウム in 米沢 2011 パネルディスカッションの動画配信はこちら

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