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武田武信先生(機械システム工学分野)の最終講義を開講しました

2013/3/18

 平成25年3月1日(金)、今年度限りで定年退職される武田武信先生(機械システム工学分野)による最終講義「金属の強さ―測定・法則・制御」が行われました。
 武田先生は、昭和46年山形大学工学部精密工学科を卒業後同大学院修士課程に進学され、昭和48年4月に山形大学助手として奉職されました。昭和56年に東京工業大学より工学博士の学位を授与され、昭和59年に助教授、平成8年には教授に昇進され、今日に至るまで多数の学生のご指導と研究にあたってこられました。その間、平成7年~平成16年には山形県工業技術研修所講師も勤められ、県内の工業技術の発展にも寄与してこられました。
 先生のご研究は金属材料及び金属基複合材料の組織と変形・強度特性の関係を、実験的・理論的に解明することであります。特に多軸応力下の金属材料の塑性変形・強度に関するご研究では、円管を用いたoff-axis引張やoff-axisねじりなどの独創的な試験法を開発され、それらを基にした材料の各種異方性に関するご研究は、国内外より高い評価を受けてきました。
 最終講義には、本学部の学生・教職員をはじめ、遠路より大勢の卒業生も集まりました。講義では山形大学での思い出話なども交えつつ、これまでの研究の要点を分かりやすく説明されました。講演終了後研究室の卒業生から花束の贈呈が行われ、出席者は盛大な拍手で本学部の教育研究にご尽力された武田先生に感謝の意を伝えました。
 講義後は百周年記念会館に会場を移し、武田先生を囲んでの茶話会が開かれました。茶話会には学部長をはじめ教職員や学生、卒業生が多数出席し、和やかなひとときを過ごしました。

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