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「留学生のための山形県内企業バスツアー」を開催しました

2013/9/10

 2013年8月8日(木)に山形大学工学部国際交流センター主催「留学生のための山形県内企業バスツアー」を開催しました。(後援:山形県、協力:山形大学大学院理工学研究科ものづくり技術経営学(MOT)専攻)
 近年、国内外を問わず急速なグローバル化が進んでおり、国際的に事業を展開し新規市場を開拓するため、留学生を積極的に採用する日本企業が増えています。本企画は、このような状況を背景に、山形県内企業への就職希望者や、日本企業の現場を学びたいという留学生を対象として実施しました。
 今回は山形県内にある3社の企業にご協力を頂き企業概要説明や工場見学などがおこなわれました。
 最初に訪問したミクロン精密株式会社はセンターレス・グラインダーや円筒研磨機など、 世界唯一の高い技術力を保有しています。同社では留学生OBによる説明(MOT専攻卒業生)を受け、「山形・蔵王から世界へ」、No IDD(嫌だ、駄目だ、出来ない、とは言わない)という社是を学ぶとともに、日本の製造業の仕事の方法を実見しました。
 続いて訪問した佐藤繊維株式会社は、世界で最も細く繊細な糸の製造と、被服の製造・販売までを一手に手掛ける、日本唯一の紡績・アパレル・販売総合企業であり、アメリカ合衆国オバマ大統領のミシェル夫人がカーディガンを愛用していることでも知られています。伝統技術を大切にして改良を加え続ける技法、ニット製品や被服などの企画・製造・販売の方法などを学ぶとともに、自社ブランドである「M&KYOKO」をはじめとした各種ブランド品のマーケティング戦略などについても学ぶことができました。
 一行はその後、高畠ワイン株式会社を訪問しました。同社はぶどうの醸造からワインの生産・販売までを手がけており、年間80万本の生産量を誇っています。地元で採取されたぶどうを醸造し加熱処理をしない特殊な技術で細菌を取り除きます。ふどう本来の味が失われず風味豊かなワインが生産でき、ターゲットを絞った形での製品開発と製造・販売を行っていることについても、具体的な例示を基にご説明を頂きました。
 今回、ツアーに参加した留学生からは、日本の高い技術力を知ることができた、自然が豊かでありながら工業先進地である山形県のものづくり力に驚いた、ぜひ山形県内の企業に就職したいなど、様々な意見・感想がありました。
 山形大学工学部国際交流センターならびにものづくり技術経営学専攻では、引き続き国際化事業に取り組みながら、山形県内企業への就職を目指す留学生を支援していきます。

製造工場の見学(ミクロン精密)

紡績工場の見学(佐藤繊維)

製造法に関する説明(高畠ワイン)

ツアー終了後の全体写真

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