2020-2022 山形大学 テクニカルシーズ
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ミトコンドリアアセチルCoAクエン酸回路電子伝達系ミトコンドリアアセチルCoAクエン酸回路電子伝達系ミトコンドリア遅筋脂肪酸アセチルCoAグルコースクエン酸ピルビン酸電子伝達系乳酸MCT1MCT1MCT4MCT4ピルビン酸乳酸グルコース脂肪酸速筋MCT: モノカルボン酸(乳酸)輸送担体回路乳酸ピルビン酸グルコース図解図図11 電気刺激の血糖値に及ぼす効果表表11  電気刺激中の糖取り込み量に及ぼす効果グルコース注入速度 (mg/kg/min)血漿インスリン濃度 (ng/mL)Euglycemic clamp法による測定.インスリン注入速度: 12.5 mU/kg/min.Mean ±SD. Mean ±SD図図22 電気刺激中の血漿インスリン濃度の時間経過電電気気刺刺激激刺刺激激前前刺刺激激中中12.9 ± 1.615.3 ± 1.721.6 ± 7.419.0 ± 7.3内 容内容: 強い運動を持続するためには、多くの化学的エネルギー(ATP)を 強い運動を持続するためには、多くの化学的エネルギー絶えず供給し続ける必要があります。そこで用いられるエネルギー(ATP)を絶えず供給し続ける必要があります。そこで用い代謝システムの一つに乳酸系があり、その乳酸系エネルギー代謝られるエネルギー代謝システムの一つに乳酸系があり、そのでは最終的に乳酸が産生されます。かつて、運動時に産生された乳酸系エネルギー代謝では最終的に乳酸が産生されます。か乳酸は、筋収縮能力にダメージを与える直接的な疲労物質かのごつて、運動時に産生された乳酸は、筋収縮能力にダメージをとく考えられてきましたが、近年の研究において、乳酸は有酸素系与える直接的な疲労物質かのごとく考えられてきましたが、エネルギー代謝におけるエネルギー源となることが示唆されていま近年の研究において、乳酸は有酸素系エネルギー代謝におけす。本研究室では、運動能力に対する乳酸の役割に着目し、運動るエネルギー源となることが示唆されています。本研究室で様式や運動強度の違いによってエネルギー代謝の様相がどのようは、運動能力に対する乳酸の役割に着目し、運動様式や運動に変化し、それらの変化が運動能力にどのような影響を及ぼすか強度の違いによってエネルギー代謝の様相がどのように変化を、血中乳酸濃度変化や呼吸動態などの測定結果から考察し、運し、それらの変化が運動能力にどのような影響を及ぼすかを、動能力に対する乳酸の役割を解明することを目的として研究を進血中乳酸濃度変化や呼吸動態などの測定結果から考察し、運めています。動能力に対する乳酸の役割を解明することを目的として研究を進めています。アピールポイント:アピールポイント 心電図、筋電図、酸素摂取量など非侵襲的、および血中乳酸濃度、血糖値などの低侵襲的な生体計測を駆使して、運動時の生理 心電図、筋電図、酸素摂取量など非侵襲的、および血中乳学的メカニズムに関する様々な謎の解明に挑みます。酸濃度、血糖値などの低侵襲的な生体計測を駆使して、運動時の生理学的メカニズムに関する様々な謎の解明に挑みます。分  野: バイオ化学工学専  門: 生体医工学、運動生理学分 野バイオ化学工学専 門生体医工学、運動生理学E-mail: saitoh-t@yz.yamagata-u.ac.jpTel: 0238-26-3768E-mail ・ saitoh-t@yz.yamagata-u.ac.jpFax: 0238-26-3768Tel ・ 0238-26-3768Fax ・ 0238-26-3768    分 野E-mail : d_sato@yz.yamagata-u.ac.jpTel : 0238-26-3357 専 門Fax : 0238-26-3357E-mail ・ d_sato@yz.yamagata-u.ac.jp               Tel ・ 0238-26-3357Fax ・ 0238-26-3357内容:内 容 生活習慣病が社会問題化する中で、耐糖能障害や脂質異常症 生活習慣病が社会問題化する中で、耐糖能障害や脂質異常等の諸症状に対するより有効な治療法のニーズは日々高まってい症等の諸症状に対するより有効な治療法のニーズは日々高ます。 代謝系は、血中に分泌されるホルモンの他にも、神経系の制御をまっています。受けていることが知られていることから、本研究では、末梢交感神 代謝系は、血中に分泌されるホルモンの他にも、神経系の経を電気的に刺激することで、投薬や運動によらない、全く新しい制御を受けていることが知られていることから、本研究では、糖・脂質代謝制御法の提案を目指しています。末梢交感神経を電気的に刺激することで、投薬や運動によら これまでに、健常ラット末梢交感神経線維へ微小電極を刺入してない、全く新しい糖・脂質代謝制御法の提案を目指しています。電気刺激を行い、電気刺激開始から30秒での一過性の血糖値低 これまでに、健常ラット末梢交感神経線維へ微小電極を刺下を観測するとともに(図1)、電気刺激中の血漿インスリン濃度が入して電気刺激を行い、電気刺激開始から30秒での一過性ほとんど変化しないこと(図2)を明らかにしました。また、健常ラットへの電気刺激中は、糖取り込み量が増加することも確認しましたの血糖値低下を観測するとともに(図1)、電気刺激中の血(表1)。漿インスリン濃度がほとんど変化しないこと(図2)を明らかにしました。また、健常ラットへの電気刺激中は、糖取りアピールポイント:込み量が増加することも確認しました(表1)。 エネルギー代謝が制御可能な医療機器開発への発展を目指しています。アピールポイント エネルギー代謝が制御可能な医療機器開発への発展を目指しています。分  野: バイオ化学工学専  門: 代謝学,生体医工学Mean ±SD刺刺激激停停止止後後14.7 ± 2.022.0 ±11.2バイオ化学工学代謝学、生体医工学35乳酸が運動能力に果たす役割キーワード[ 血中乳酸濃度、エネルギー代謝、呼吸・循環動態 ]神経系を介した人工的エネルギー代謝制御キーワード[ 交感神経系、糖代謝、脂質代謝 ]助教 佐藤 大介助教 齊藤 直

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