2020-2022 山形大学 テクニカルシーズ
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↑  超音波ねじれ振動で接合されたポリエチレンフィルム断面の偏光顕微鏡像。接合部に融解による流動が見られない。↑  超音波ねじれ振動プラスチック接合装置←強力超音波音源を用いた建造物探査用の超音波音速CTによる穴をあけた木柱断面(左)の再構成画像(右)N極-S極の反転速度超音波工学強力超音波電気電子工学磁性物理 磁性材料 磁気記録ハードディスクの高速記録化マイクロ波を利用した強磁性共鳴計測法緩和定数に依存応応用用例例強力超音波用ボルト締めランジュバン型振動子{振動源)内容:内 容 超音波エネルギーの工業的な応用と、強力超音波音源を利用した可 超音波エネルギーの工業的な応用と、強力超音波音源を利視化技術の研究を行っている。用した可視化技術の研究を行っている。 具体的には、大出力圧電トランスの研究、超音波洗浄槽内の拡散音場生成に関する研究、強力超音波用ボルト締めランジュバン型振動子 具体的には、大出力圧電トランスの研究、超音波洗浄槽内の最適設計に関する研究(縦振動・ねじれ振動)、ねじれ振動による超の拡散音場生成に関する研究、強力超音波用ボルト締めラン音波プラスティック接合における接合条件に関する研究、弾性体におジュバン型振動子の最適設計に関する研究(縦振動・ねじれける縮退した振動モードの温度安定性についての研究、超音波振動工振動)、ねじれ振動による超音波プラスティック接合におけ具の能動的振動モード制御に関する研究 、及び建造物健常度調査用の超音波音速CT装置の開発、などである。る接合条件に関する研究、弾性体における縮退した振動モードの温度安定性についての研究、超音波振動工具の能動的振動モード制御に関する研究 、及び建造物健常度調査用の超音アピールポイント:波音速CT装置の開発、などである。 実験的な応用研究ばかりではなく、強力超音波振動系の構成手法や現象の機構解明などの、斯学における理論的かつ基礎的な研究もアピールポイント行っている。 実験的な応用研究ばかりではなく、強力超音波振動系の構成手法や現象の機構解明などの、斯学における理論的かつ基  礎的な研究も行っている。分  野: 超音波工学専  門: 強力超音波  E-mail : kadachi@yz.yamagata-u.ac.jp分 野専 門Tel : 0238-26-3267HP : http://yurns.yz.yamagata-u.ac.jp/ E-mail ・ kadachi@yz.yamagata-u.ac.jp Tel ・ 0238-26-3267HP ・ http://yurns.yz.yamagata-u.ac.jp/内容:内 容 ハードディスクでは、高密度記録化とともに記録速度の高ハードディスクでは、高密度記録化とともに記録速度の高速化が求速化が求められており、記録速度を決める主因の一つであるめられており、記録速度を決める主因の一つである記録膜・磁気ヘッド用磁性材料の磁化反転速度(N極, S極が反転する速度) が記録膜・磁気ヘッド用磁性材料の磁化反転速度(N極、S極着目されています。磁化反転現象は一種の磁気緩和現象であり、が反転する速度)が着目されています。磁化反転現象は一種緩和定数が小さいほどゆっくり反転することとなりますが、各種磁の磁気緩和現象であり、緩和定数が小さいほどゆっくり反転性材料の緩和定数は殆ど知られていませんでした。することとなりますが、各種磁性材料の緩和定数は殆ど知ら当研究室では、強磁性共鳴測定装置を用いて磁性体にギガHz帯れていませんでした。のマイクロ波を照射したときに得られる吸収スペクトル線幅が緩和 当研究室では、強磁性共鳴測定装置を用いて磁性体にギガ定数と密接に関係することに着目し、各種磁性材料の緩和定数の測定を行っています。Hz帯のマイクロ波を照射したときに得られる吸収スペクトこの結果、ハードディスクで用いられているCo系の磁性材料では、ル線幅が緩和定数と密接に関係することに着目し、各種磁性緩和定数が0.01〜0.05程度の値となり、磁化反転に数ナノ秒を要材料の緩和定数の測定を行っています。することを見出しました。 この結果、ハードディスクで用いられているCo系の磁性この測定手法は、ハードディスクに限らず、高速応答特性が求めら材料では、緩和定数が0.01〜0.05程度の値となり、磁化反れる磁気デバイスの磁性材料特性評価に有効と考えています。転に数ナノ秒を要することを見出しました。 この測定手法は、ハードディスクに限らず、高速応答特性が求められる磁気デバイスの磁性材料特性評価に有効と考えています。分  野:   電気電子工学専  門:  磁性物理 磁性材料 磁気記録分 野E-mail: inaba@yz.yamagata-u.ac.jp専 門Tel :0238-26-3276E-mail ・ inaba@yz.yamagata-u.ac.jpTel ・ 0238-26-327641強力超音波とその工業的応用キーワード[ 超音波、エネルギー、圧電・磁歪素子、建造物探査 ]磁性薄膜の磁化反転ダイナミクスの研究キーワード[ 磁性材料、ハードディスク、強磁性共鳴 ]教授 足立 和成教授 稲葉 信幸

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