2020-2022 山形大学 テクニカルシーズ
66/108

➄⑥④②①②③図1 平板比較法に基づく熱伝導率測定装置の概略図(左) EPDM内に分散しているCNFのSEM写真(右) EPDMにCNFを炭化した場合のEPDMの熱伝導率に及    ぼす添加量と配向性の影響図2 EPDMへのCNFの添加と熱伝導率の向上効果64内 容内容: エチレン・プロピレンジエン共重合体ゴム(EPDM)やグリースなど エチレン・プロピレンジエン共重合体ゴム(EPDM)やグの物質は,一般的に低熱伝導性ですが,このような物質に高熱伝リースなどの物質は、一般的に低熱伝導性ですが、このよう導率率の物質を添加することで熱伝導性が良くなるといわれていな物質に高熱伝導率率の物質を添加することで熱伝導性が良ます.一方で,複数の物質で構成される複合材料の熱伝導率を精くなるといわれています。一方で、複数の物質で構成される度良く測定する方法については,未だ研究段階です.本研究室で複合材料の熱伝導率を精度良く測定する方法については、未は,平板比較法に基づく熱伝導率測定装置 (図1) を製作し,測定だ研究段階です。本研究室では、平板比較法に基づく熱伝導精度の向上を目指した研究を行っています.これまでに,EPDMに率測定装置(図1)を製作し、測定精度の向上を目指した研対するカーボンナノファイバー(CNF)の添加量に応じて,EPDMの熱究を行っています。これまでに、EPDMに対するカーボンナ伝導率が高くなることなどを実験的に明らかにしてきました.ノファイバー(CNF)の添加量に応じて、EPDMの熱伝導率が高くなることなどを実験的に明らかにしてきました。 具体例としては,添加したCNFを熱流方向と同じ方向に配向させることにより,EPDMの熱伝導率が高くなること定量的に示しました  具体例としては、添加したCNFを熱流方向と同じ方向に(図2).配向させることにより、EPDMの熱伝導率が高くなることを定量的に示しました(図2)。アピールポイント:本研究から得られた知見を応用し,複合材料の熱伝導率の高精度アピールポイント測定法やEPDMなどの熱伝導率の向上への展開を推進しています. 本研究から得られた知見を応用し、複合材料の熱伝導率の高精度測定法やEPDMなどの熱伝導率の向上への展開を推進しています。分   野: 機械システム工学専   門: 熱工学分 野  専 門E-mail : tg017@yz.yamagata-u.ac.jpTel &Fax : 0238-26-3257E-mail ・ tg017@yz.yamagata-u.ac.jpTel & Fax ・ 0238-26-3257HP : http://mech_okuyama.yz.yamagata-u.ac.jpHP ・ http://mech_okuyama.yz.yamagata-u.ac.jp機械システム工学熱工学内 容内容: 鹿野研究室では,流れや熱の現象を利用して発熱体を冷却した 鹿野研究室では、流れや熱の現象を利用して発熱体を冷却り,食品を乾燥する技術に関する研究を行っています.特に,新規したり、食品を乾燥する技術に関する研究を行っています。性の高い新しい技術を研究して,従来には無かった方式の応用製特に、新規性の高い新しい技術を研究して、従来には無かっ品を開発しています.た方式の応用製品を開発しています。 例えば,モータなどの機械的な可動部品が無いマイクロポンプ, 例えば、モータなどの機械的な可動部品が無いマイクロポンプ、沸騰による蒸発潜熱を利用した超小型の熱交換器、加沸騰による蒸発潜熱を利用した超小型の熱交換器,加熱しないで熱しないで室温で食品を乾燥させる乾燥機など、従来の常識室温で食品を乾燥させる乾燥機など,従来の常識にとらわれないにとらわれない新しい技術を研究しています。これらを実現新しい技術を研究しています.これらを実現するために,本研究室するために、本研究室では熱流体工学を基盤にし、微細加工では熱流体工学を基盤にし,微細加工(Micro Electro Mechanical (Micro Electro Mechanical System)および電気化学などSystem)および電気化学などの異なる学術領域を横断する革新的の異なる学術領域を横断する革新的融合研究を行っています。融合研究を行っています.アピールポイント:アピールポイント 最終製品として省スペース液冷システム,常温乾燥機などをター 最終製品として省スペース液冷システム、常温乾燥機などゲットに研究開発を行っています.省スペース液冷システムはレーをターゲットに研究開発を行っています。省スペース液冷シザーダイオードなどの発熱する電子機器部品の冷却を対象に研究ステムはレーザーダイオードなどの発熱する電子機器部品のを行っています.大型常温乾燥器はすでに実用に至っています.冷却を対象に研究を行っています。大型常温乾燥器はすでに実用に至っています。分  野: 機械システム工学専  門: 熱流体工学分 野機械システム工学E-mail : kano@yz.yamagata-u.ac.jp専 門熱流体工学Tel : 0238-26-3226 Fax : 0238-26-3226E-mail ・ kano@yz.yamagata-u.ac.jpTel ・ 0238-26-3226HP : http://kano_lab.yz.yamagata-u.ac.jp/Fax ・ 0238-26-3226HP ・ http://kano_lab.yz.yamagata-u.ac.jp/図解  ① 測定試料 ② 標準試料 ③ 冷却部 ④ 加熱部  ⑤ おもり ⑥ バランス用おもり熱熱流流体体工工学学熱熱・・圧圧力力・・流流速速計計測測シシミミュュレレーーシショョンン乾乾燥燥技技術術機機能能性性食食品品開開発発沸沸騰騰制制御御技技術術省省ススペペーースス液液冷冷シシスステテムムカーボン物質を添加した複合物質の熱伝導率測定法の開発キーワード[ 複合物質、熱伝導率測定 ]熱と流れの研究と応用キーワード[ 冷却技術、乾燥技術、熱・流速・圧力測定 ]准教授 奥山 正明准教授 鹿野 一郎

元のページ  ../index.html#66

このブックを見る