2020-2022 山形大学 テクニカルシーズ
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 心理的暴力のうち、ハラスメントやいじめの防止については、デンマークの取組みを参照しています。左の図は、デンマークの労働組合のハラスメント解決システムです。右の写真は、デンマークの教育機関(日本での小学校)の授業風景です。下の写真は、研究室の中にあるカウンセリングコーナーです。誰にも言えないような話でも、カウンセラーは耳を傾けます。一人で抱え込まずに、相談してほしいと思います。  これからの社会は、ますますIT化が進みます。従来のカウンセリングは、科学的なものに馴染まない面も目立ちました。これからは、ITと心理のコラボレーションで、心のケアを考える時代だと思います。異文化接触下での話し合い背景が異なる参加者(日本人母語話者と日本語非母語話者)の日本語による話し合い それぞれの参加者がより良い話し合いのために、           習得すべきものとは?課題解決型大きく影響する要因プロセス課題探求型相互作用意思決定!ITを活用したメンタルヘルスケア写真の貼り付け願います88内 容内容: 大学は、様々な背景を持つ学生、教職員などで構成されています。 大学は、様々な背景を持つ学生、教職員などで構成されて誰しもが過ごしやすい大学とは、どのような大学でしょうか。大学はいます。誰しもが過ごしやすい大学とは、どのような大学で大きな一つのコミュニティです。私は、メンタルヘルスケアの立場かしょうか。大学は大きな一つのコミュニティです。私は、メら、誰一人として取り残される人が出ない大学コミュニティづくりにンタルヘルスケアの立場から、誰一人として取り残される人ついて考えています。が出ない大学コミュニティづくりについて考えています。 具体的には、メンタルヘルスに関する研究、教育、実践を通し、個 具体的には、メンタルヘルスに関する研究、教育、実践を別の相談から、コミュニティ全体の課題を見つけます。特に現在は通し、個別の相談から、コミュニティ全体の課題を見つけま以下の3点に関心があります。す。特に現在は以下の3点に関心があります。1.学生や教職員のメンタルヘルス支援1.学生や教職員のメンタルヘルス支援2.2.ITを活用したメンタルヘルスケア3.ハラスメントの防止(特に加害者へのアプローチ)3.ハラスメントの防止(特に加害者へのアプローチ)アピールポイント: アピールポイント これらは、誰か一人が頑張ればなんとかなるということではありま これらは、誰か一人が頑張ればなんとかなるということでせん。大学構成員や様々な人と話し合いを重ねながら、多くの視点はありません。大学構成員や様々な人と話し合いを重ねながを取り入れながら、行う必要があります。ら、多くの視点を取り入れながら、行う必要があります。 身体のケアと同じように、心のケアを誰しもが当たり前におこなう 身体のケアと同じように、心のケアを誰しもが当たり前にコミュニティについて、一緒に考えませんか。おこなうコミュニティについて、一緒に考えませんか。分  野: 社会福祉学(精神保健)、臨床心理学専  門: メンタルヘルス、ハラスメント防止分 野社会福祉学(精神保健)、臨床心理学E-mail : nakazawa.mimiko@yz.yamagata-u.ac.jp専 門メンタルヘルス、ハラスメント防止Tel : 0238-26-3034 E-mail ・ nakazawa.mimiko@yz.yamagata-u.ac.jpFax : 0238-26-3415  Tel ・ 0238-26-3034HP : https://www.yz.yamagata-u.ac.jp/Fax ・ 0238-26-3415                  current/health/counsel/HP ・ https://www.yz.yamagata-u.ac.jp/current/health/counsel/内 容内容: 日本社会のグローバル化や多文化共生が進展するとともに、言 日本社会のグローバル化や多文化共生が進展するとともに、語、文化背景、保有する知識が異なる者が協働で問題解決にあた言語、文化背景、保有する知識が異なる者が協働で問題解決らねばならない社会となってきています。特に、日本の産業界を牽にあたらねばならない社会となってきています。特に、日本引する理工系の学生は、社会人となった際、国内・国外を問わず、の産業界を牽引する理工系の学生は、社会人となった際、国非母語話者である外国人とも積極的に関わりあうことが余儀なくさ内・国外を問わず、非母語話者である外国人とも積極的に関れています。わりあうことが余儀なくされています。 本研究では、現在、理系の日本人学生と留学生とが日本語で問 本研究では、現在、理系の日本人学生と留学生とが日本語題解決型の話し合い及び課題探求型の話し合いを行う際、どのよで問題解決型の話し合い及び課題探求型の話し合いを行う際、うなプロセスを経て、結論を導き出すのかを研究しています。意思どのようなプロセスを経て、結論を導き出すのかを研究して決定における課題のタイプ・話題・対人関係・参加者構成等に注目います。意思決定における課題のタイプ・話題・対人関係・しながら、参加者間の特徴を分析し、互いが満足できる話し合いを参加者構成等に注目しながら、参加者間の特徴を分析し、互するために習得すべきものを明らかにしたいと思っています。いが満足できる話し合いをするために習得すべきものを明らかにしたいと思っています。アピールポイント: 研究内容を生かして、将来、外国人と共に仕事をすることになっアピールポイントても臆することなく、よい関係を築けることのできる日本人学生およ 研究内容を生かして、将来、外国人と共に仕事をすることび留学生を育てることを目指しています。になっても臆することなく、よい関係を築けることのできる日本人学生および留学生を育てることを目指しています。分  野: 学部共通(日本語教育)専  門: アカデミック・ジャパニーズ、分 野学部共通(日本語教育)       ビジネス日本語、異文化間教育アカデミック・ジャパニーズ、E-mail :nishinah@yz.yamagata-u.ac.jp 専 門ビジネス日本語、異文化間教育Tel : 0238-26-3371E-mail ・ nishinah@yz.yamagata-u.ac.jpHP : 工学部国際交流センターTel ・ 0238-26-3371        http://yu-eng-iec.sakura.ne.jp/ja/HP ・ 工学部国際交流センター    http://yu-eng-iec.sakura.ne.jp/ja/皆が過ごしやすいコミュニティとは?メンタルヘルスの視点から准教授 中澤 未美子キーワード[ メンタルヘルス、学生相談、ハラスメント防止 ]異なる背景を持つ参加者による日本語での意思決定プロセスキーワード[ 異文化接触、意思決定、談話分析 ]准教授 仁科 浩美

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