2020-2022 山形大学 テクニカルシーズ
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 新米古米高感度カメラ玄米の鮮度評価方法写真の貼り付け願います89れる社会的モラルの欠如など生産者や流通業者に対し,消費者から厳しい目が向けられている。このような背景から,ペルオキシダーゼ(POD)活性を指標とした新米古米の判別や貯蔵状態の評価などを化学発光イメージング法により行っている。化学発光試薬であるルミノールと過酸化水素を用い,POD由来の発光画像を計測すると,簡便,迅速,高感度に玄米の鮮度を評価できる。たとえば,新米や低温貯蔵米など鮮度が高いものほど発光強度が高く,古米や室温貯蔵米など鮮度の低いものほど発光強度が低い。また,画像の発光強度分布から新米と古米の混合米の判別も可能である。この方法は,ペルオキシダーゼ以外の酵素を指標にすることや米以外食品の評価にも応用可能である。分  野: ものづくり技術経営学専  門: 分析化学分 野               E-mail : hironoda@yz.yamagata-u.ac.jp専 門E-mail ・ hironoda@yz.yamagata-u.ac.jpTel ・ 0238-26-3173内 容内容: 昨今,農産物における禁止農薬使用問題にみられる食の安 昨今、農産物における禁止農薬使用問題にみられる食の安全性に対する意識の欠如や米の産地偽装,古米の混入にみら全性に対する意識の欠如や米の産地偽装、古米の混入にみられる社会的モラルの欠如など生産者や流通業者に対し、消費者から厳しい目が向けられている。このような背景から、ペルオキシダーゼ(POD)活性を指標とした新米古米の判別や貯蔵状態の評価などを化学発光イメージング法により行っている。化学発光試薬であるルミノールと過酸化水素を用い、POD由来の発光画像を計測すると、簡便、迅速、高感度に玄米の鮮度を評価できる。たとえば、新米や低温貯蔵米など鮮度が高いものほど発光強度が高く、古米や室温貯蔵米など鮮度の低いものほど発光強度が低い。また、画像の発光強度分布から新米と古米の混合米の判別も可能である。この方法は、ペルオキシダーゼ以外の酵素を指標にすることや米以外食品の評価にも応用可能である。内 容内容: 規則正しく振動する水晶振動子は、振動板上における力学的な 規則正しく振動する水晶振動子は、振動板上における力学的な知見(質量や粘弾性)を経時的に得ることができる素子知見(質量や粘弾性)を経時的に得ることができる素子です。例えです。例えば、基板上でナノグラム・オーダーの質量変化がば、基板上でナノグラム・オーダーの質量変化が測定できることが測定できることが知られており、微量天秤として利用されて知られており、微量天秤として利用されています。います。 私たちは、水晶振動子をバイオ分野で応用できるように装置を開 私たちは、水晶振動子をバイオ分野で応用できるように装発しました。この装置を用いて、質量変化としてさまざまな生体分置を開発しました。この装置を用いて、質量変化としてさまざまな生体分子間相互作用や酵素反応の挙動を1秒毎に観察子間相互作用や酵素反応の挙動を1秒毎に観察できることを明らできることを明らかにしてきました。さらには質量変化だけかにしてきました。さらには質量変化だけでなく固さ柔らかさといっでなく固さ柔らかさといった粘弾性変化も測定できる装置をた粘弾性変化も測定できる装置を追加して、経時的なタンパク質の追加して、経時的なタンパク質の構造変化や高分子材料の水構造変化や高分子材料の水和量や粘弾性評価を行っています。和量や粘弾性評価を行っています。アピールポイント: 本技術の分子レベルでの経時観察できる点を活用し、生体分子アピールポイント活性評価や高分子材料評価への応用が期待されています。 本技術の分子レベルでの経時観察できる点を活用し、生体 私たちは、どこでも誰でも使えるデバイスを開発し、本技術の社分子活性評価や高分子材料評価への応用が期待されています。会還元を目指します。 私たちは、どこでも誰でも使えるデバイスを開発し、本技術の社会還元を目指します。分  野: 学部共通専  門: 生体分子機能工学、バイオセンサー、       分析化学分 野学部共通生体分子機能工学、バイオセンサー、専 門E-mail : hfurusaw@yz.yamagata-u.ac.jp分析化学Tel : 0238-26-3841E-mail ・ hfurusaw@yz.yamagata-u.ac.jpFax : 0238-26-3841  Tel ・ 0238-26-3841Fax ・ 0238-26-3841HP : http://furusawa-lab.yz.yamagata-u.ac.jp/wp/HP ・ http://furusawa-lab.yz.yamagata-u.ac.jp/wp/ものづくり技術経営学分析化学Tel : 0238-26-3173酵素活性を指標とした食品状態評価法の開発キーワード[ ペルオキシダーゼ、化学発光、画像化 ]生体分子の振る舞いを経時的に観察キーワード[ 微量天秤、生体反応解析、材料物性解析 ]准教授 野田 博行教授 古澤 宏幸

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