工学部だより
妻木勇一教授と三菱重⼯業株式会社が共同開発した『防爆アーム』を搭載したEX ROVRが第11回ロボット大賞「優秀賞」を受賞しました!
2024/10/10
本学の妻木勇一教授(機械システム工学科)と三菱重工業株式会社が共同開発した『防爆アーム』を搭載したEX ROVR(エクスローバー)が第11回ロボット⼤賞優秀賞(社会インフラ・災害対応・消防分野)を受賞し、2024年9⽉18⽇に表彰式が⾏われました。
この表彰は、我が国のロボット技術の発展やロボット活⽤の拡⼤等を促すため特に優れたロボットや部品・ソフトウェアなどを表彰する制度で、今回、三菱重⼯業株式会社(開発主体),ENEOS株式会社,学校法⼈千葉⼯業⼤学,国⽴⼤学法⼈⼭形⼤学,国⽴⼤学法⼈東北⼤学の5 団体で応募したものです。EX ROVR は引⽕性ガス雰囲気の⽯油化学プラントを巡回し、画像や熱画像、⾳、引⽕性ガス濃度などの情報を⾃動で収集するプラント⾃動巡回点検防爆ロボットです。このロボットに搭載されている防爆アームは、妻⽊研究室と三菱重⼯業株式会社の共同研究を通して開発され、妻⽊研究室が保有するワイヤー駆動技術が使われています。軽量でありながら防爆性能を有する、他に類のない6⾃由度アームであり、EX ROVRを特徴づける技術の⼀つとなっています。今回は防爆アームという形で実用化されましたが、今後の展望として、次世代のロボットアームに応用されることも期待されます。
【妻木教授のコメント】
我々が開発してきたワイヤ駆動技術を活用したロボットが2年に一度の名誉ある賞を受賞したこと、大変うれしく思います。EX ROVRが多くのプラントで活躍することで安全性が高まることを願うと伴に、ワイヤ駆動技術に磨きをかけ、次世代ロボットアームの研究・開発に尽力いたします。