工学部概要

メッセージ
工学部長あいさつ

中島健介 教授

 山形大学工学部は、2020年に創立110周年を迎えました。前身である米沢高等工業学校は、繊維産業の技術支援とそれを支える人材の育成を目的として、明治政府によって1910年に設立されました。設立時に講師として着任した秦逸三(後に教授)が、産業界の支援を得て日本で初めて人造絹糸の生産技術を確立し、自ら工場長となって人造絹糸製造所を設立したことに象徴される産学連携の伝統は、民間企業との共同研究において日本の大学の中でも屈指の金額、件数となって現在に引き継がれています。

 また、教育面では、数学と物理・化学に加え語学に力を注ぐ伝統のもと、平成29(2017)年に建築デザイン学科を新設し、高分子・有機材料工学科、化学・バイオ工学科、情報・エレクトロニクス学科、機械システム工学科にフレックスコースのシステム創成工学科を加えた1学年6学科650人という東日本最大の地方国立大学工学系学部へと成長してきています。

 現代社会の抱える多様で複雑な問題を考えるとき、現実の問題を解決する科学技術の体系である「工学」とそれを修めた技術者・工学者には、社会の持続的発展に大きな責任が課せられています。山形大学大学院では、こうした社会的要請に応えるべく、理工学研究科と有機材料システム研究科の改組を計画しています。山形大学工学部は、これら二つの工学系研究科と一体となったシームレスな教育・研究を推進することにより、幅広い視野で基礎科学から先端技術が習得できる体制を整備し、次の百年を切り拓く高度専門人材の育成に取り組んでまいります。

 

理工学研究科長・工学部長 中島健介