工学部だより
アフリカで本学部のロボット研究を紹介しました
2012/3/11
平成24年3月11日(日)から21日(水)にかけて、本学部の教員と学生2名がケニアとタンザニアを訪問しました。
今回の訪問は、昨年12月に本学の安田国際交流担当副学長と飯塚工学部長が大学間交流協定の締結や研究交流の打合せ等を目的に両国を訪問した際、岡田在タンザニア大使よりタンザニアで本学工学部のロボット研究を紹介してほしいという依頼を受けたことがきっかけです。その後、外務省からの正式な依頼と支援もいただき、渡航が実現することとなりました。
今回は、機械システム工学分野の多田隈理一郎助教及び機械システム工学専攻1年(大久保重範研究室)の松村崇弘さん、大和田翔さんら4名で両国を訪問。訪問にあたり、本学部が長井市の企業関係者と共同開発している「ナガレグレー」、「大久保スペシャル」という2体の格闘用二足歩行ロボットを持参しました。
3名は14日(水)に本学と大学間協定を結んでいるタンザニアのダルエスサラーム大学を訪れ、ロボットによるデモンストレーション及びロボット研究内容の講演を行いました。その後、同じく協定校のドドマ大学、ケニアのジョモケニヤッタ農工大学で同様の講演を数回ずつ行い、いずれも100~200名の参加者が集まる大盛況となりました。2体のロボットが横ばいの状態から立ち上がり、パンチやキックなど人間の様な複雑な動きを披露すると、参加者から大きな歓声が上がりました。多くの大学生が日本のロボット技術に興味を持ち、講演後には多田隈先生に熱心に質問する姿が見られました。
また、各大学での講演に先立ち、13日(火)にはタンザニアのムカパ前大統領やメンベ外務大臣など政府要人の前でロボットによるデモンストレーションを行いました。そのほか、現地の子供たちに向けてなど、様々な場で本学のロボット技術を紹介しました。
今回の訪問で訪れた大学からは、次回は滞在期間を拡大し、短期集中講座を開講して欲しいなどの具体的な要望をいただきました。今回の訪問をきっかけに、研究交流や留学生の受入など、多くの形で国際交流の輪を広げていくことが期待されます。