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2月19日・20日に山形大学留学生が被災地を訪問し一芸交流会を行いました

2013/3/6

  平成25年2月19・20日に、文部科学省委託留学生交流拠点整備事業の一環として、本学の留学生が宮城県東松島市と七ヶ浜町を訪問し、仮設住宅で生活している被災者の方々の前で各国の伝統芸を披露する“一芸交流会”を実施しました。今回の活動には、山形大学工学部(米沢キャンパス)の留学生5名、人文学部・地域教育文化学部(小白川キャンパス)の留学生5名の計10名が参加しました。

 今回の活動の大きな目的は、東日本大震災から二年が経った今でも、家に帰れず、仮設住宅で日々の生活を送っている方々に、歌やダンスなどの芸を通して、少しでも元気になってもらうことでした。同時に、被災地を訪れたことのない留学生が現地の方々と交流することにより、東日本大震災の被害の規模や、復興活動の現状を理解することも一つの大きな目的でした。

  1日目は東松島市宮戸島の月浜仮設住宅近隣の民宿「かみの家」の方々のご協力をいただき、震災の被害について説明を伺った後、民宿の広間で一芸交流会を開催しました。月浜仮設から約20人に集まっていただき、日本の芸能南京玉すだれや、中国の二胡演奏、マレーシアの民謡などを披露しました。芸の演奏の後に、現地の方々と留学生たちがグループを組んで、日本のことや留学生たちの国のことについて楽しく歓談しました。

 2日目は七ヶ浜町生活復興支援センターの方々のご協力をいただき、七ヶ浜町総合スポーツセンター仮設住宅の集会所で交流会を開催しました。
 2日目も大勢の方々に集まっていただき、皆で大変楽しい時間を過ごすことができました。皆さんのリクエストに応じ、近隣の七ヶ浜町生活復興支援ボランティアセンターでもアンコール演奏を行いました。

 ボランティアの方々も大いに盛り上がり、楽しいひと時を提供することができました。

民宿「かみの家」から見た月浜海岸の被災状況。震災前は37軒の住宅・民宿が並んでいましたが、津波によってそのすべてが失われました。

アメリカ人によるビートルズの曲のギター演奏 (@月浜)

マレーシア人による伝統歌謡(@七ヶ浜)

現地の方々との歓談(@七ヶ浜)

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