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寒河江市技術振興協会20周年を記念して「新しい有機ELパネル」を展示しました

2013/10/30

 平成25年は寒河江市技術振興協会20周年にあたり、それを記念して同協会の建物内に有機EL照明を展示しました。 10月23日には除幕式を実施し、続けて記念式典が開催されました。展示された有機ELパネルは大きく分けて4種類。最も注目された作品である、山形大学、寒河江市技術振興協会、東北芸工大とのコラボレーションで誕生した「さくらんぼイルミネーション」は、プラスチック製の茎の部分に組み込まれた、軽量で”曲がり”の程度を測るセンサーの働きにより、風を受けなめらかに点滅を繰り返します。「LANケーブル配線した調色・調光型有機EL照明モジュール」は、MCパイオニアOLEDライティング(株)から発売されている調色・調光型有機EL照明VELVEを改造し、LANケーブルとコンピューターによる集中コントロールを可能にしたモジュールです。「電池内蔵有機EL照明モジュール」は制御回路を組み込んだポータプルタイプのモジュール。 「地域連携による新商品」は「癒し」をコンセプトに、寒河江市の佐藤繊維(株)、米沢織の(有)わくわく舘、白鷹町深山和紙センターとのコラボレーションを図り開発されました。地域の伝統工芸と連携したこれらの新しい灯りには、山形大学発ベンチャー企業であるオーガニックライティング社の協力が生かされています。
 開発に携わった山形大学有機エレクトロニクスイノベーションセンターの硯里(すずり)准教授は、「新商品を開発することで、有機EL照明が一般家庭に広がっていくことを期待しています」 と語っていました。

展示コーナー。両サイドの行灯も伝統工芸とのコラボ作品

”曲がり”センサーにより点滅するさくらんぼイルミネーション

上段:伝統工芸とのコラボ商品 下段:LANケーブル接続モジュール

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