旧米沢高等工業学校本館(国の重要文化財)
- 構造:木造2階建、1部平屋建
- 建築面積:1,305.8平方メートル
- 昭和48年6月2日、建築第1884号で重要文化財に指定された
建物の沿革
米沢高等工業学校は、明治43年3月、東京・大阪・京都・名古屋・熊本・仙台に続いて、全国7番目の高等工業学校として開設されました。本館の建設は、明治41年7月に文部省建築課米沢出張所が設けられ、同42年1月起工、翌43年7月に竣工しました。以来、同校は、昭和19年4月米沢工業専門学校と改称され、更に同24年5月の学制改革によって、山形大学工学部に改組され、現在に至っています。
文化財としての価値
この建物は、ルネサンス様式を基調とした木造2階建で、北を正面とします。中央屋から左右に胴屋が連なり、その両端に短い翼屋を付けた形になっています。正面・幅・全長94メートルに及ぶ大規模なもので、屋根は寄棟造り、中央屋正面には両端に小塔形の角屋(階段室)が突き出し、中央玄関には車寄せがついています。
平面は中央屋の1階が事務室、応接室、2階は校長室、応接室、会議室などがあり、胴屋は1.2階とも主に教室で前側に廊下を配し、翼屋も階段をはさんで前後に教室が配されています。 西側後は階段教室(理化教室)となっています。
外壁は下見板張りで、屋根は中央家がストレート葺、胴屋と翼屋は桟瓦葺です。内装は漆喰塗りとなっています。窓は側回り内部間仕切とも上げ下げ窓、出入口は全て開戸です。
意匠は、中央家正面に特に凝らしてあり、内部の階段回り、2階会議室天井の漆喰飾りなど細部にも見るべきものがあります。
またこの建物は、現在の米沢駅舎のモデルともなっています。
建物内の展示室
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天秤室
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解体工事資料展示室
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電子計算機展示室
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理化教室
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紡織科展示室
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色染科展示室
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機械科展示室
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電気・通信科展示室
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秦逸三教授記念展示室
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高工・工専記念展示室
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工学部記念展示室
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50・80周年資料展示室
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卒業生記念展示室
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応接室
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会議室
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校長室
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校旗・礼服展示室
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自動車展示室
建物内の見学について
- 事前申込みが必要です。見学にはガイド必須です。
ガイドの都合によりお受けできない場合があります。
尚、旅行会社様を通してのご見学は一律お断りしておりますので、ご了承ください。
事前申し込みについては、下記にご連絡ください。
山形大学工学部 企画総務担当
TEL:0238-26-3005
受付時間:11:00~16:00(土日祝日及び一斉休業日を除く)
(冬期間(12月~3月)は15:00まで) - 休館日:土日祝
臨時休館日:11/21~11/23、12/25~1/5、1/10 他
建物外からの見学について
- 正門の守衛所にお声がけのうえ、ご自由にご見学ください。